脳内 日本一周 二日目 ♯2
萩市
萩市の歴史を少し見ていこう。
萩市が大きく発展したのは、1600年関ヶ原の合戦で西軍として参戦していた毛利輝元が1604年に広島から居城を広島から萩に移し、阿武川の三角州に城下町を築いた事で大きく発展していくことになる。萩市の低地は少なく、阿武川河口部に形成された三角州にある市街地とその周辺地に見られ、三方が山地に囲まれている。萩の特産品といえば、なんと言っても萩焼だろう。柔らかで素朴な風合いが特徴の萩焼は、給水性もあり使っていくうちに表面の貫入(かんにゅう/表面の細かなヒビ)から茶がしみ込み、色合いが変化していきます。これを「萩の七化け(ななばけ)」といいます。また日本海に面した魚場ということもあり、甘鯛やノドグロ、剣先イカなどの水揚げも多い。他にも柚子や夏みかんなどの柑橘系の生産も多く、近年では特産の柚子の味付けをしたご当地ポテトチップスが奇抜なパッケージの影響もあったのか、テレビで紹介されて以来、人気の商品となっている。では、観光編へ戻しましょう。
JR萩駅に向かったのは、萩市観光協会で観光コースの情報を収集する為だ。今の時代はスマホなどで調べることはできるが、観光コースといったものは、その土地の観光協会などが発行しているパンフレットなどがまとまっていて便利だ。僕が旅行する時などは高速道路のSAやPA、道の駅などに備え付けてあるパンフレットを必ず持ち帰るようにしている。わかりやすく簡略化された地図などを片手に観光地をまわると効率的に観光地を回る事ができる。
まずは萩観光パンフレットに載っている、萩城城下町エリアの散策をしていこう。
やはり、萩の街は明治維新の舞台となった街なので、その当時の歴史を辿っていくことが観光の大きなテーマになることは間違いない。こういった歴史を辿る旅は、いろんな知識を前もって仕入れてまわると、楽しさは倍増する。歴史に詳しい人でもその土地に行けば、ちょっとしたこぼれ話に出会う事ができる。散策の前に萩博物館で少しばかり当時の歴史に触れていく。萩博物館では、高杉晋作の資料や甲冑などの展示をみる事ができる。また歴史以外にもリュウグウノツカイの展示なども見ることできる。萩博物館はそれ程、大きな博物館ではないが、『街全体が博物館』をコンセプトにしており、その中心的な役割を担っており、木戸孝允旧宅などがあるエリアとも近くスタート地点にするには駐車場もあり、最適な場所になった。
萩博物館に相棒を止めて、歩いて散策していく。博物館の駐車場から、まっすぐ東に向かって歩いて行く。少し歩いて行くと、白壁となまこ壁が美しい江戸前期に建てられた『菊屋家住宅』、江戸後期に呉服商などを営んでいた『旧久保田家住宅』など美しい歴史を感じさせる建物をみる事ができる。また維新の三傑 木戸孝允(桂小五郎)旧宅や、高杉晋作誕生地など維新の英雄を感じることができる場所もある。
中央公園を抜けていくと『萩明倫学舎』を訪ねる事ができる。
『萩明倫学舎』は、萩藩の藩校『明倫館』の跡地にたつ『旧明倫小学校木造校舎』に、幕末の資料や、世界遺産になった明治産業遺産の資料などが展示されている。一部有料エリアもあるが、歴史と優美な木造建築を楽しむ事ができる。
さて、続いては、萩城跡の指月公園エリアに向かっていこう。