脳内 日本一周 二日目 ♯3
菊が浜
萩城城下町エリアから、指月公園まで約1kmの距離だ。歩いても10分程度の距離だし、街の佇まいを楽しみたいので、のんびり歩いていく事にする。萩博物館の駐車場に停めている相棒には、もうしばらく休憩していてもらおう。
細い道の両脇に、古い街並みや白い壁、石積の壁などが続いてる道は、観光施設などなくても歴史の風を感じる事ができる。指月公園に向かって北東に進んでいくと潮の香りが鼻をくすぐり出す。北に防風林と思われる松林も見えてくる。
松林を抜けていくと、一面の砂浜が広がる『菊が浜』だ。3月の海から吹く潮風は少し肌寒さも感じるが、春の陽気で日が差しているうちは、心地良くも感じる。夏は海水浴場として利用されるほど、海水の透明度は高く、街のボランティア団体や地域の人たちが年間を通してゴミを拾う運動などをして、キレイな砂浜が維持されている。砂浜からも指月公園の石垣を見る事もでき、夕焼けの時間帯などは絶好のマジックアワーとなりそうだ。しばらく、砂浜で写真などを撮って指月公園へ歩いていく。
指月公園(萩城跡)
菊が浜から指月公園までは、歩いてもすぐに着く距離だ。
若かりし頃、山口県に住んでいた時、お取引先に招待されて萩の花火大会に行った事がある。萩の花火大会は砂浜で打ち上げられていた記憶がある。取引先の協賛で花火大会が開催されていたので、一番眺めの良いところで、しかも関係者用の場所で一般の人が入れないような場所だったわけだが・・・間違いない。花火は菊が浜で打ち上げられ、僕らは国指定史跡の指月公園でビールを片手にバーベキューをしながら花火を見ていたのだ。20年以上前の話だから時効だろう・・・というか、豪華な花火を見させてもらっていたものだ。今頃になって感激している。
萩城跡には、天守閣はもちろん残っておらず、当時の庭園や石垣が残る程度だ。萩城の石垣は広いお堀の水鏡に優雅に映し出されている。日没からはライトアップされていて石垣の曲線がさらに美しさを増すことになる。やはり、菊が浜と指月公園は夕方の時間に来るべきだったのかもしれない。このエリアには萩焼の窯元などもあり焼き物を見て回るのも良いかもしれない。
さて、そろそろ次の目的地に向かっていこう。
まずは、相棒の待つ萩博物館まで、歩いて行こう。しばらく歩いていたので、お腹も空いてきた。お昼ご飯を食べれるところも探しながら歩いて行こう。