脳内 日本一周 二日目 #4
松陰神社
萩博物館に戻りながら、萩のランチで有名なところを調べているが、最上位に出てき他のは『見蘭牛ダイニング玄』だ。ハンバーグの画像は強烈に刺激をそそる。確か萩の離島『見島』で飼育されている見島牛は幻の肉と言われている食材だったはずだ。なんとなく似ているし、そそられるが、これから向かう予定の松陰神社方面のお店ではない。
う〜ん、どうしたものか。とりあえずお昼を少し我慢して松陰神社エリアに向かうか。
相棒の車内に戻り、スタートボタンを押す。ハイブリッド車の相棒は、エンジン音を唸らせることもなく、スーッと滑り出していく。
県道295線を道なりに走らせていくと約10分程度で松陰神社の駐車場に着くことができる。
松陰神社の御祭神は、いうまでもなく「吉田松陰先生」を主祭神として、神社創建に携わった伊藤博文などの明治の偉人53柱が祀られている。
松陰神社の境内には、吉田松陰が教えていた松下村塾(世界遺産)が現存しており、当時の様子を伺うことができる。また、宝物殿至誠館などもあり、吉田松陰や明治維新の偉人たちにゆかりのものを見ることもできる。歴史好きの人にとっては、明治維新というエネルギーに満ち溢れた時代の震源地とも言えるこの場所は、是非とも訪れたいスポットだろう。近くには初代総理大臣の伊藤博文の旧宅などもあり、一緒に見て回ることができる。
境内には、食事ができる場所もある。そこで食べてもよかったのだが、『松陰だんご』ならぬ、ちょっとお腹を満たせそうなものがあったので、とりあえずそれで我慢をして次のスポットに向かう。
笠山山頂展望台
次の目的地は、萩市の北東にある笠山山頂展望台だ。笠山山頂展望台は、標高112㍍の小高い丘のような山だが、三方を海で囲まれており日本海に浮かぶ萩六島を臨む事ができる展望台だ。天気がよく空気が澄んでいるときは33キロ沖に浮かぶ見島を見ることもできる。
展望台には3階建ての建物になっており、2階はカフェがありゆっくりと日本海に浮かぶ萩六島を楽しむ事ができる。3階の展示休憩室もありそこでも展示パネルなどを見たり、風景を楽しむことができる。
日本海のイメージは冬の荒れた海を思い浮かべがちだが、今日の日本海はどこまでも澄みわたり、穏やかな海面に島が浮かぶ風光明媚な海だ。カフェの雰囲気もよくいつまでも眺めていたいが、この近くには『明神池』という不思議な『池』もあるので、そこも見ていこう。『池』といいながら淡水ではなく海水の池だ。その昔、笠山が陸続きになったときに海水が取り残され池になり、今でも溶岩塊の隙間を通して外界と繋がる珍しい池だ。池のほとりに厳島神社があり、近くの漁師が厳島神社への奉納ということで真鯛などが養殖されているいう、池に泳ぐ真鯛などを見てみたいものだ。
ここまで我慢してきたんだ、見島牛をルーツに持つ見蘭牛を食べにいこう。