命懸けの参拝! 三徳山三佛寺 投入堂
蒜山高原の景色や高原の牧場などで、のんびりしたあとに本日の宿泊地へ向かっていきます。
『蒜山高原』から『三朝温泉』までは、県道422号線から国道179号線などを走って、約50分から1時間程度で、三朝温泉に到着することができました。
三朝温泉(みささおんせん)
島根県もそうですが、山陰地方の温泉は歴史が古く、ここ『三朝温泉』も『鎌倉殿』のお父さんの時代に、「大久保左馬之祐」の白狼伝説に由来するとも言われています。
『三朝温泉』の泉質は、高濃度のラドンを含む世界屈指の放射能泉です。
体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まります。
また、泉気を吸ったり、飲んだりすることで抗酸化機能が高まったり、老化や生活習慣病の予防になると言われています。
ホテルで、松葉カニや鳥取和牛を使った食事と温泉を楽しんだ後は、少し懐かしく感じる温泉街を散歩して三朝温泉を楽しみました。
また、『三朝温泉』の楽しみの一つに、24時間の『河原風呂』もあります。
ここは、まさに三徳川のほとりにある露天の混浴温泉です。
恥ずかしさを捨てて楽しんでみるのも、旅の醍醐味かもしれませんね。
翌日も朝風呂を楽しんだ後に、ホテルの豪華な朝食を頂いて、今日もスタートして行きましょう。
命がけで『三徳山三佛寺』へ参拝した後は、倉吉市でまったりと『白壁土蔵群』を見たり、『鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館』で見学する予定です。
午前中がとにかくハードなので、しっかり食べて準備していきましょう。
三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)
『三徳山三佛寺』のクライマックスは、なんと行っても標高900㍍近くの断崖に立つ、国宝『投入堂』です。
三徳山は修行の場という事もあって、『投入堂』までの道のりは険しいの一言です。
入山する時も、服装や靴のチェックがあり、サンダルなどのグリップが効かない履物などでは、入山することもできません。
サンダルで来た場合でも、受付で草鞋を購入して登ることができますが、裸足で草鞋を履くことになるので、ちょっと怖いかもしれませんね。
また、一人で入山することもできないので、必ず誰かとバディを組んで登る事になります。
今回は、昨日、宿泊した宿の方が協力して頂けるという事で、一緒に来て頂きました。
登り初めてすぐに現われるのが、木の根っこを登る『カズラ坂』です。
4〜5㍍の急登を、木の根っこに、しがみつきながら登って行きましょう。
次に現われるのが、クサリ坂です。
クサリ坂を登った先にある、『文殊堂』では、柵のついていない建物の縁側に座って、断崖の絶景を楽しむ事ができます。
足を投げ出して座ることもできますが、さすがに怖いですね。
背筋がゾッとする思いです。
いよいよ、『投入堂』までもう少しのところまで来たようです。
滑りやすい尾根道の『馬の背』『牛の背』を注意しながら登って行くと、急に開けた所にでてきます。
そこには、山道では一度も見ることが出来なかった、断崖絶壁の岩窟の中に造られた『投入堂』が現れてきます。
『投入堂』の中に入ることはできず、近くからの拝観のみですが、平安時代後期に建てられたとは思えないような、優美な懸崖作りのお堂です。
険しい道を登ってきた達成感と、『投入堂』の美しさで何度でも訪れたい場所になりそうです。