脳内 日本一周 二日目 #6
萩往還
遅めのお昼ごはんをお腹いっぱい食べたので、少し散歩をしていこう。
ここの道の駅の名前『萩往還』地名ぽくない名前だが、どういった由来があるのだろうか。道の駅の施設内のパンフレットを見てみると『萩往還』というのは、毛利氏が参勤交代で「御成道(おなりみち)」として開かれた街道で、日本海に面した萩城下から瀬戸内海側の三田尻港まで、ほぼ直線で結んだ道だ。明治維新の志士達もおそらく歩んだであろうこの道も維新の原動力の一つなのであろう。
鹿背隧道(かせずいどう)
道の駅の近くには鹿背隧道と言われる、明治初期に作られた石造風トンネルがある。
トンネルの入口側は苔蒸した表面で、インスタ映えするような雰囲気がある。車で来るのは大変だが、バイクなどは十分に来れるので、ここで撮影される人もいるようだ。
さて、道の駅萩往還で、松蔭記念館なども見て施設もほとんど見たので、今日の宿泊地へ向かって行こう。今日は温泉のあるキャンプ場でのんびりと自然を楽しむ予定だ。まずは、道の駅で今日の食材を仕入れてから向かおう。
もともとは、日本一周をするのに、日本海側を北上していこうと思っていたけど、旅の初めにどうしても行っておきたい所があるので、長門峡方面に向かっている。
これからの予定は、今日は萩阿武川温泉公園でキャンプして、明日の朝から長門峡を観光して、津和野に行く予定だ。
萩阿武川温泉公園
「道の駅萩往還」で夕飯の食材を仕入れてきた。山の中にある道の駅といえど、海産物の取り扱いは多い。まだ、キャンプ場に到着してもいないが、買ってきたものを少し紹介していこう。まずは「ちょんまげビール」、「村四郎(かまぼこ)」「甘鯛の一夜干し」これだけで、しっかりと飲むことができるだろう。
「道の駅萩往還」から萩阿武川温泉公園までは、県道32号線を北上して国道262号線に入っていく。県道293号線に入ると阿武川沿いに東へ進んでいくとおよそ10分くらいで到着できる。さすがに平日の夕方近くの時間になるとさすがに人は少ない。
まずは、あまり大きくもないツーリングテントを設営するが、およそ30分くらいでひとおりの設営が終わった。3月の夕方とはいえ、車からいろいろ荷物を下ろしたり、テントを設営すると少なからず汗が滲む。一息ついたので、温泉に入ってこよう。
ここで少し、ここの施設の概略を紹介しよう。
キャンプサイトは、平坦な芝のフリーサイトのみ。各自で周りの人に配慮してテントを立てていく。キャンプ場の利用料金は大人一人310円と格安だ。温泉の入浴料も410円で夜の8時半まで受付をしてくれる。キャンプサイトのすぐとなりあるので、すごく使いやすい。トイレもきれいで格安のキャンプ場なので、週末はかなり賑わうキャンプ場のようだ。また、キャンプ場の隣に流れる阿武川の河川敷に降りる事もでき、河原で遊ぶこともできる。
温泉で汗を流して、テントに戻る。クーラーボックスから道の駅で買った「ちょんまげビール」を取り出す。コヨーテカラーのHelinoxタクティカルサンセットチェアにゆっくりと体を預けて、ビールを喉に流し込んでいく。至福の時間だ。
のんびりとした時間を過ごしていると、あたりもだんだんと暗くなってきた。道の駅で買ってきた。「甘鯛の一夜干し」を焚き火台であぶり、なめらかな歯ざわりの「村四郎」のかまぼこもビールとよくあっている。しばらく、山口の自然と空、川の流れる音をBGMにゆっくりと楽しんでいこう。夜はまだまだ長い。